「勝率1%！？」今季限りで引退のマイク・ディーンとアーセナルの戦いの歴史

プレミアリーグサポの皆様に壮絶悲報です。

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マイク・ディーンが22年の主審人生に終止符

我らがマイク・ディーン先生（53）がプレミアリーグで22年、アマチュア時代を入れると37年の主神人生に終止符、今季限りの引退を発表しました。

🚨 | Premier League referee Mike Dean will retire at the end of the 2021/22 season but is likely to continue as a full-time VAR official

— Sky Sports News (@SkySportsNews) March 22, 2022

ディーンフリークの私としては非常に残念なニュースではありますが、そんな今だからこそ、先生の偉業や軌跡を名場面と共に振り返ってみたいと思います。

マイク・ディーンの偉大なる記録

マイク・ディーン先生といえば、謎ジャッジ連発で有名なプレミアを代表する迷レフェリー。

これまでも見事な誤審の連発で、プレミアリーグのエンタメ化に大貢献。「唯一無二の必要悪」として我々プレミアサポを楽しませてくれました。

数字で見てもそれは顕著。プレミアリーグ553試合を裁き、出したイエローは2026枚、レッドも114枚といずれも最多。ペナルティも184回と言わずもガナ最多で他を圧倒。

しかし先生は、記録だけでなく、数々の記憶に残る誤審も残してくれました。それが2021年2月の赤いダブル事件。

マンチェスター・ユナイテッドvsサウサンプトンと翌週行われたフラムvsウェストハムの試合で、2試合連続でうかつにレッドカードを連発。しかしその後クラブサイドからの異議申し立てによりあっけなく取り消しという、1週間で2度も最大難度の誤審をぶちかます男気を披露。

また、他にもうっかり二部降格してみたり、アーセナル戦にいたってはめちゃめちゃ悪のヒーローとして立ちはだかってくださいました。

プライベートも順風満帆。明らかにカメラに抜かれるのをわかった上で、自身のホームクラブである4部トランメア・ローヴァーズのスタンドでノリノリの姿を披露するなど、まさに目立つの大好きな承認お化け。

Do you ever stop to think about how lucky we are to live in the same era as Mike Dean? pic.twitter.com/6yKOfU4q6B

— COPA90 (@Copa90) May 14, 2019

This is Mike Dean’s world, and we’re all living in it. pic.twitter.com/LIUAkJTkbO

— COPA90 (@Copa90) May 14, 2019

近年ではついに目標であったイエローカード3000枚という大記録を樹立。

OFFICIAL: Five cards today have sealed the deal.

Mike Dean has hit 3,000 career yellow cards.

Icon. 👑 pic.twitter.com/5vKzdRsAMZ

— Footy Accumulators (@FootyAccums) December 12, 2020

今思えばこの大記録の達成こそが先生のひとつの集大成、主審人生を締めくくる終活だったのかもしれません。

ちなみにこの「イエロー3000枚」という節目の記録を達成したウルヴス v アストン・ヴィラ戦は、ひとり爆上げセレブレーション。

イエロー11枚&レッド2枚と狂喜乱舞。

ついにレインメーカーと化したのです。

このままYouTuberデビューとかして、

「プレミアで10,000枚イエローカード出してみた！」

に期待していたんですが、その夢も叶わぬままの今回の引退発表。。。

マイク・ディーン先生にとって、全世界で放映されるプレミアリーグの主審という職業は、自身の欲求を満たす上でこれ以上ない天職であり、緑の芝生は文字通りステージだったのかもしれません。

アーセナルとマイク・ディーンの戦いの歴史

マイク・ディーン先生とアーセナルとの親和性の高さは前代未聞レベルでした。そこで今回は先生とアーセナルの歴史を少し振り返ってみたいと思います。

珍獣ジエゴンまいっちんぐ事件

2015年9月19日、スタンフォード・ブリッジで開催されたチェルシーとのビッグロンドンダービー。前半終了間際の競り合いで、ジエゴ・コスタの手がコシェルニーの顔面にわりとイレギュラーな形で何度もヒットするもノーファール。

これに納得のいかないガブリエウが同胞ジエゴンに突っかかり揉めに揉めますが、マイク・ディーン先生が下したジャッジは、ジエゴンを「まいっちんぐポーズ」で蹴り上げたガブリエウに一発レッド。

一方、コシェルニーを殴打し、ガブリエウに粘着し挑発しまくったジエゴンにはイエローのみという裁定。（そもそもコッシー殴打はノーファール）

でもまぁしょーがないよな。

ガブちゃん、まいっちんぐしちゃってるからな。

と思ったけど、

よく見てください。

まいっちんぐ、当たってねーから。

これにヴェンゲルは激昂。「彼は2枚レッドカードをもらうべき」と猛抗議。またサポーターも「今後、2度とアーセナル戦で笛を吹かせるな」という署名活動が行われ、1週間で10万人の賛同を得ていました。

ヴェンゲル4万ポンド罰金事件

また2017年12月31日のWBA戦でも、ボックス内でギブスが浮かしたボールが味方のチャンバースの腕に当たったものをペナルティと判断。

通常、至近距離から接触回避不可能なボールが腕に当たった場合、意図的な動きがなければ、ハンドが取られない規則のようですが、アーセナル側は猛抗議するも覆ることなどあるわけがなく、この試合はドロー。

その後マイク・ディーン先生は判定が誤りであったことを認めますが時すでに遅し、試合後猛抗議したヴェンゲルにも3試合のベンチ入り禁止処分と4万ポンドの罰金が課されるなど散々な結果となってしまいました。

この辺はほんの序の口で、ディーン先生は数々の謎レフリングを披露し、アーセナルの勝利を徹底阻止。一時は「勝率1%の男」と言われたほど。

勝率1%の男 マイク・ディーン

論より証拠、アーセナル戦を裁いた、特に最悪だった09-10から12-13までをご覧ください。

09-10

8.29 ManU 1-2 L
12.16 Burnley 1-1 D
2.7 Chelsea 0-2 L
4.24 ManC 0-0 D

10-11

10.3 Chelsea 0-2 L
11.7 NewC 0-1 L

11-12

10.2 ToT 1-2 L
11.26 Fulham 1-1 D
1.22 ManU 1-2 L
2.26 ToT 5-2 W
3.31 QPR 1-2 L
4.21 Chelsea 0-0 D

12-13

9.23 ManC 1-1 D
11.3 ManU 1-2 L
1.13 ManC 0-2 L
5.14 Wigan 4-1 W

09-10から12-13この4シーズンの成績は、

16戦2勝9敗5分

勝利1%

引き分けを除外しても

勝率2%

（だよね？俺間違ってないよね！？！？！）

だとしたらウソみてぇな数字。。。

他の主審は勝率5割とか6割だったりするので、どれだけ先生とのシンクロ率が高かったのかなんとなくお分かりいただけると思います。

しかしあれほど鶏好きだった先生も、

ここ数年はアーセナルのレジェンドマッチでロッシーと追いかけっこしたり、

KATSUMIをYES!抱きしめて危険な女神っぷりを遺憾無く発揮、

13-14以降は

26試合16勝3敗7分

勝率6割の男に大変身！！

13-14
9.22 Stoke 3-1 W
12.23 Chelsea 0-0 D
3.16 ToT 1-0 W
3.29 ManC 1-1 D

14-15
11.22 ManU 1-2 L
1.18 ManC 2-0 W
4.11 Burnley 1-0 W
5.17 ManU 1-1 D

15-16
9.19 Chelsea 0-2 L
4.24 Sunderland 0-0 D

16-17
10.22 Middles 0-0 D
5.13 Stoke 4-1 W

17-18
8.11 Leicester 4-3 W
11.18 ToT 2-0 W
12.31 WestBrom 1-1 D

18-19
12.2 4-2 ToT W
1.29 Cardiff 2-1 W
5.12 Burnley 3-1 W

18-19
12.2 4-2 ToT W
1.29 Cardiff 2-1 W
5.12 Burnley 3-1 W

19-20
8.17 2-1 バーンリー W
10.21 0-1 シェフィールドU L
12.9 3-1 WestHam W
1.18 1-1 シェフィールドU D
7.26 3-2 Watford W

19-20
8.17 2-1 バーンリー W
10.21 0-1 シェフィールドU L
12.9 3-1 WestHam W
1.18 1-1 シェフィールドU D
7.26 3-2 Watford W

超覚醒！！

と思いきや、

今季は

10.18 2-2 パレス D
12.6 エヴァトン 2-1 L

と一度も勝ちなし。。。

しかも

12.6のエヴァトン戦にいたっては

冨安顔面踏みつけられたやつじゃね？？？

VARでもノーファールだったやーつ。。。

あらら…

そして、今週末行われる、

5.1運命のウェストハム戦を裁くのは、

今季アーセナルラストマッチ

マイク・ディーンさんです。。。

愛と憎しみの真剣勝負。

勝つのはどっちだ！！

P.S.

え、マイク・ディーンいなくなるの！？つまんなくなるじゃんーーと思ってるみんな、安心して。

今季限りで主審は引退するみたいだけど、来季からVAR係に天下り予定！