この度ノースロンドンダービーの審判団がアナウンスされました。
🚨 Official: Jarred Gillett has been appointed referee for Arsenal’s trip to Tottenham in the North London Derby on Sunday, with Stuart Attwell on VAR. ☑️ pic.twitter.com/bHsD6dTVH4
— afcstuff (@afcstuff) September 10, 2024
主審は37歳のジャレット・ジレッドさんという語呂のいい若手審判ですが、VARは昨季のニューカッスル戦でも大活躍した誤審王スチュアート・アトウェルさん。
アーセナルもそこそこ被害に遭っているので、「あーあー、あいつね!?」と思われる方が大多数だと思います。
というわけで今回は、アトウェルさんが誤審王と言われる所以6選を選んでみましたので、是非おたのしみください。
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スチュアート・アトウェルさんの経歴
その前に、スチュアート・アトウェルさんの経歴について簡単に説明。
彼の父親によると、「審判は彼にとって生涯の夢だった」とのことで、地元の試合から非リーグ、ウェストミッドランズリーグ、フットボールリーグへと順調に昇格。
2008年8月ついに念願の夢が叶い、ブラックバーン – ハル・シティ戦で、25歳の若さで当時プレミアリーグ史上最年少の審判員として華々しくプレミアデビュー。
しかし、数々の大誤審が高く評価され、2012年2月審判団セレクトグループ(PGMOLによって任命された審判団)から降格。その後3、4年くらいの空白期間を経て、2016年再び審判団に復帰し現在に至ります。
スチュアート・アトウェルの悪行6戦
それではアトウェルさんの悪行を見てみましょう。
ワトフォード vs レディング(チャンピオンシップ 08/09)
ある意味大誤審デビューとなったのが、2008年のワトフォード – レディング戦。
当時プレミア史上最年少デビューを果たしたアトウェルさんですが、早速大誤審を披露しています。
レディングの「ゴーストゴール」を認めるという、人間失格地球滅亡クラスの大誤審。
これでレディングを勢いづかせ結果は2-2ドロー。
デビュー年から誤審王の称号を得るに相応しいベースを作り上げ、アトウェル氏の輝かしいキャリアが始まります。
この4年後、この大誤審を含む数々のミスジャッジにより、アトウェルさんは審判団から干されます。しかしこれも誤審王に箔をつけるに相応しい生き様。
その3、4年後、アトウェルさんはパワーアップし再びプレミアの舞台に舞い戻ってきます。
ノッティンガム・フォレスト vs エヴァトン(プレミア 23/24)
この試合もアトウェルさんを象徴する試合の一つ。
昨季のN.フォレストとエヴァトン戦でVARを務めたアトウェルさんは、フォレストの3つのペナルティを却下していました。
一つ目はこちら。
PA内でアシュリーヤングさんが森の選手の踵を蹴りこみ伐採したのですが、ボールに行っていたとしてノーペナとなりました。
まぁ確かに、ワンチャンボールに行っていたような気がしなくもないような感じもしなくもないので、仕方ないかもしれないような気がしなくもありません。
二つ目はこれ。
これまたアシュリーヤングさんが森選手のトラップしたボールを手で弾き、ピッチの外へ出していました。
これも五分五分でハンドを獲られても仕方ない感じのやつで、
自覚のあるヤングさんも、直後10歳ほど老け顔になっていました。
しかしこれもノーペナ。あっけなくコーナーキックに。
そして3つ目もまたもやヤングさん!後ろから突っ掛かり、相手を強引に倒します。
もはやここまで来ると、ヤングさんが「レッドカードを貰う」とか「フォレストがペナルティでゴール」とかに賭けていたとしか思えないやり口。
しかしこれすらもペナルティは与えられず、何もなかったかのように続行。
試合は2-0でエヴァトンに軍配があがっていました。
流石に堪忍袋の尾が切れたフォレストサイドは、試合後、
「3つのPKがスルーされた。我々としては到底受け入れられものではない!」とPGMOLを痛烈批判。
さらに
「試合前にVARがルートンのファンであることをPGMOLにも警告していた!」とも。
そうなのです。このVARのアトウェルさんはルートンサポだというのです。
実は試合前の時点で、17位のN.フォレスト(勝点26)と18位のルートン(勝点25)は1ポイント差で残留を争っている状況だった模様。
これが影響していたかしていないかを知るのは本人次第です。
トッテナム vs 三笘(プレミア 23/24)
日本人にとってアトウェルさんといえば、これじゃないでしょうか?
First goal from mitoma hit his armpit, which is surely legal, second one can be discussed. But this foul, I don’t expect much from a spurs fan, but come on🧑🦯 would you say this isn’t a foul? pic.twitter.com/hleh4bcn9J
— azazel08 (@azazel_404) April 8, 2023
2024年4月8日のプレミアリーグ23/24 トットナム vs ブライトンでの出来事。
グーナーじゃなくても、日本人なら誰でも知ってる恐ろしい誤審連発マッチです。
1-1で迎えた後半71分、ペナルティーエリア内で三笘が浮き球を捌いた直後、ホイビュアに足を踏まれ倒された場面。
明らかなペナルティだったものの主審はノーファール。
VARの介入すらない有様。
この時の主審がスチュアート・アトウェルさん。
この試合は、このファールだけでなく、物議を醸すジャッジが多発していました。
1つ目は17分がマクアリスターからの浮き球のパスを三笘がボックス内に走り込み、胸肩トラップからボレーシュート。
これがしっかり対角線で決まったものの、VARにハンドを取られ取り消し。
さらにさらに、ウェルベックのシュートが味方の手に当たったとしてハンド判定でノーゴール。
ある意味3つのゴール取り消しにより、
流石にブライトンベンチは大荒れ。
しかし、弱り目に祟り目。
アトウェルさんが颯爽とデゼルビ&スタッフにレッド乱発…
これに関しては、このデゼルビの表情が全て物語っているんじゃないでしょうか。
呆れ通り越して虚無。
さらにスパーズ寄りの様々なファールはスルーされる展開で、ブライトンが1-2で敗退。
誤審というよりは、もはや隠謀すら感じる試合となっていました。
これは決して言い過ぎではなく、実際この場面についてPGMOLもPKと判定すべきだったと過ちを認め、同団体の委員長ハワード・ウェブさんが同監督に謝罪しています。
ちなみに、ブライトンがPGMOLから謝罪を受けるのはこのシーズンこれが3度目でした。
ハワード・ウェブさんも部下の尻拭いに大変です。
エヴァトン vs アーセナル (プレミア 21/22)
あの冨安の顔面ウォッシュもスチュアート・アトウェルさん絡みです。
2021年12月6日のエヴァトン戦の前半、冨安はベン・ゴッドフリーにガッツリ顔面ウォッシュされるというアクシデントに見舞われました。
見た目明らかな故意と思われる顔面ウォッシュでしたが、VARが介入したもののノーファール。レッドカードはおろか、イエローカードすら提示されませんでした。
その時介入したVARこそがスチュアート・アトウェルさん。
「VARって何かね?(菅原文太調)」を改めて考えさせられる機会となりました。
ちなみにこの試合、アーセナルは1-2でエヴァートンに敗戦しております。
アーセナル vs マンチェスター・シティ (プレミア 21/22)
Tough decisions against a resurgent 10-man Arsenal as Manchester City chase the wind. Will Ramsdale save the Gunners, once again? #ARSMCI pic.twitter.com/ECxewdreh6
— Stephen Mutoro (@smutoro) January 1, 2022
これもアトウェルさんのレフェリングに運命を変えられた試合となりました。
元旦に行われたシティ戦。前半テスコからのアシストをサカが決めアーセナルが先制。王者シティを完封し、前半だけなら優勝の内容。
しかし後半、ボックス内でジャカがベルナルド・シウバのシャツを引っ張り、倒してしまいペナルティ。アトウェルはVARの介入を受け、シティにペナルティを与え、同点。
ですがこれは仕方ありません。ジャカがシャツを引っ張っているのは厳然たる事実。言い逃れは出来ません。
しかしその後、ガブリエウがセンターサークル付近でジェズスを引っ掛けイエローカード。2枚目退場処分となり諸々崩壊。最終的にアーセナルは1-2で敗北。値千金の勝利とはなりませんでした。
これ前半すこぶる良かっただけに、悔やまれる試合でした。
むしろ負けても清々しい試合で、アーセナルの未来形が垣間見えた試合でした。
さらにジャカもこれで心入れ替えたみたいなこともあるし、実際その翌シーズンはイエローカードわずか4枚。赤紙は一度も貰っていません。
ジャカにお灸を据えたという意味ではアトウェルさんグッジョブです。
ニューカッスル vs アーセナル (プレミア 23/24)
この一敗はデカかった!
例のセントジェームズ、ニューカッソー戦の主審もアトウェルさんです。
この試合数々のアレがあったわけですが、中でもこれっすね。
ギマランイスの、ジョルジパイセンに対するランニングエルボー2連発。
これは見て見ぬふり華麗にスルー。VAR介入もナッシング。
それとニューカッソーのアンソニー・ゴードンが決めたゴールも3つのVARが発動。
あれ!これライン割ってんじゃね?
と思われましたが、
三笘方式でセーフ!!
ならしゃーないかーー
でもガブちゃんへのプッシングとハンドはやってんだよなぁ…
しかしこれがお咎めナッシングとなり、アトウェルがゴールを認めこの試合唯一のゴールに。
アーセナルは希少な一勝を逃し、わずか3ポイントで逃したシーズンに大打撃を与えることとなるのでした。
アトウェルとアーセナルの相性
一通りアトウェルさんの実績を見て参りましたが、アーセナルとの相性はどうでしょう?
それを一目で確認できるサイトがあります。
それがwhoscoredというサイト。
ビッグ6 + ヴィラ、ニューカッソー、ブライトンを元に相性と勝率を見て見ましょう。
クラブ名 | 試合数 | 勝率 | 敗率 | ドロー率 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
リバプール | 21試合 | 71.4% | 4.8% | 23.8% | 2.38 |
マン・シティ | 16試合 | 68.8% | 18.8% | 12.5% | 2.19 |
トッテナム | 18試合 | 66.7% | 22.2% | 11.1% | 2.11 |
マン・ユナイテッド | 21試合 | 66.7% | 13.3% | 20.0% | 2.20 |
ブライトン | 20試合 | 55.0% | 25.0% | 20.0% | 1.85 |
ニューカッスル | 26試合 | 53.8% | 34.6% | 11.5% | 1.73 |
アストン・ヴィラ | 15試合 | 53.3% | 20.0% | 26.7% | 1.87 |
アーセナル: | 20試合 | 40.0% | 25.0% | 35.0% | 1.55 |
チェルシー | 20試合 | 25.0% | 25.0% | 50.0% | 1.25 |
リバポーがダントツ相性が良さげですが、シティ、トッテナム、ユナイテッドもほぼ同率。
肝心のアーセナルは、案の定下から数えたほうが早く、ヴィラ、ニューカッソー、ブライトンよりも低い勝率
わずか40%!
今回ダービーで対戦するトッテナムにも遠く及ばない数字となっております。
いやーマジかーーーー
ただまだ救いはあり、最下位はチェルシー!
勝率わずか25%と全く勝てない主審となっております。
これは偶然とは言い難い何か!
アトウェルさんはルートンサポと言われていますが、ルートンはロンドンの郊外。
ロンドンのキラッキラしたクラブにコンプレックスがあるのかもしれません。
なら仕方ない!
誤審王スチュアート・アトウェルまとめ
今回はアトウェルさんの悪行を調査してみました。
とはいえ、俺はこのアトウェルさんとプレミアのポンコツレフェリー陣に怒り的なものを持っているわけではありません。
こういう悪役がいるおかげでプレミアは盛り上がる!!
プロレス者の俺は、そういう思想の持ち主です。
以前女子プロにも阿部四郎という悪役レフェリーがいました。
ダンプ松本率いる極悪同盟と結託し、極悪同盟サイドの反則は見て見ぬふり、高速カウントなど、とんでもレフェリングを展開。
それによりヒールとベビーの抗争が激化し、面白試合が連発。さらにファンのモチベーションも刺激され、応援する方も力が入ったのです。
そう彼らの悪行は全てプレミアの演出なのです。
というわけで、週末のノーロンダービーは、相性最悪のアトウェルのVARも全力で楽しみたいと思います!
コメント
スコットランド。犬になるか、凍えて飢えるか。すぐ消えたが中傷的な言説も。
政治的敗北。謀アリとはいえ、半分ぐらいの人は民族主義的である事を好まない事実。戦い方を変える時。
節電もだが、公営で大量の雇用喪失。あるとすれば選挙公約にした時。で、無かったから造反が出る。裏切っていたのは党。…色々ボロが見えている。
ティアニー。
発言した方がよい。自分がどこで誰によって生まれたか。今何を考えているか。
「解らない」でいいんだよ、ファ……ンのような立派な犬になりなさい、という言は可能な限り遠ざけ、故郷の友人知人とよく話し。
アーセナルは人類のチーム。プライベートに選手間でどうこう、はない。
堂々と思いを。
BGMはテイラースウィフト「ウエルカムニューヨーク」